スマートローラーを借りて試した。でも今後も4本ローラーでいく

知人から「使うなら」とTacx NEO Smartを貸してもらった。映像に合わせて負荷が変わり、路面の感触まで返ってくる本格的なスマートローラーである。

実際に乗ると、かなり面白かった。ただし今後も使い続けるかと聞かれたら、私は4本ローラーを選ぶと思う。

Tacx NEO Smartへ取り付けた赤いアンカーRNC7
借りたTacx NEO SmartへRNC7を取り付けて試乗した。

デモコースを2本走ってみた

借りたのは初代のTacx NEO Smart。カセットを取り付け、RNC7を載せ、Tacx Trainingアプリへ接続した。BluetoothとANT+、負荷制御まで確認して準備完了である。

今回は本格的なトレーニングではなく、デモコースを2本走った。距離13.14km、34分、平均136W、NP161W、獲得標高276m、概算TSSは約20。完全に軽めの試乗で、負荷を積むより機能を一通り体験する時間だった。

Tacx TrainingアプリとGarminを表示してスマートローラーを試している様子
Tacx Trainingアプリの映像を見ながら、Garminの数値も確認した。

登りと下りが、足元から返ってくる

一番良かったのは、単純に体験として面白かったこと。画面にはヨーロッパの風景が流れ、コースの勾配に合わせて負荷が自動で変わる。

下りへ入るとペダルが軽くなり、登りへ入ると重くなる。自分で負荷を作るのではなく、コース側から負荷が返ってくる。この変化は思っていた以上に実走らしかった。

石畳の振動には驚いた

特に驚いたのが石畳の区間である。画面が石畳へ変わると、ペダルや車体へ細かな跳ね返りのような振動が伝わってきた。映像だけでなく、足元から路面が変わったと分かる。

スマートローラーは自動で負荷をかける機械だと思っていたが、それだけではなかった。室内に実走感を作る機材なのだと、乗って初めて理解できた。

それでも4本ローラーの方がしっくりきた

面白かったし、機能にも驚いた。それでも今後のローラー練習は、これまで通り4本ローラーでいこうと思う。理由は単純で、私が4本ローラーに慣れているからだ。

どのギアでどのくらい回せば、どれくらいのパワーになるか。負荷を上げたい時にどうするか。ペダリングが乱れた時にどう修正するか。その感覚がすでに体へ入っている。

4本ローラーでは自分でバランスを取り、フォームや体幹も含めて走る必要がある。私はその感覚が好きだ。ERGモードでSSTや一定走をするならスマートローラーは便利だと思うが、今回は4本ローラーの勝手の良さが上回った。

Tacx NEO Smartへ固定したアンカーRNC7の全体
安定感は高い。ただ、大きくて重い機材を常設するかは別の話だった。

自分に合うかは、性能だけでは決まらない

映像、自動負荷、ロードフィール、固定された安定感。機能だけを並べればスマートローラーの方が多い。それでも、高機能なものが自分にとって一番使いやすいとは限らない。

私は4本ローラーの設置方法も乗り方も、練習の組み立ても分かっている。これまでのデータや体感も4本ローラー基準で積み上げてきた。その差は思っていたより大きかった。

借りたスマートローラーは返すことにした

このTacx NEO Smartは「使うなら」と貸してもらったものだった。試したうえで今後も継続して使うかを考え、返すことにした。使わないまま部屋へ置くには大きくて重いし、借り物なら必要としている人のところへ戻った方がいい。

ただ、借りられたこと自体は本当にありがたかった。映像の楽しさ、登りと下りの負荷変化、石畳の振動、ダイレクトドライブの安定感。買わずにここまで体験できたのは大きい。

今回やってみて思ったこと

スマートローラーは面白かった。機材としてもよくできていて、合う人にはかなり便利だと思う。それでも今の私には、4本ローラーの方がしっくりきた。

自分で負荷を作り、自分でバランスを取り、自分のペダリングで走る。新しい機材を試したことで、元の環境の良さが分かった。今後も4本ローラーで地道に回していく。

自分用メモ

  • 距離13.14km、時間34分、獲得標高276m
  • 平均136W、最大292W、20分最大153W、NP161W
  • 運動量280kJ、概算TSS約20
  • Tacx Trainingアプリのデモコースを2本走行
  • Tacx NEO Smartは返却し、今後も4本ローラーを主力にする